top of page
検索


隠れている理由
「あれ、こんなふうに写るかな」 と思った貴方は素晴らしい。 ここを撮ったのは真っ昼間。 元の写真では、 プールの水は暗く、 天窓の光が水面に映り込み、 空間が持つ気持ち良さを うまく伝えられなかった。 僕は一度現場を離れ、 喫茶店で数時間を過ごし、 夜になってから戻ってきた。 そして同じアングルで、 もう一度撮った。 プールの部分だけ、 夜の写真を重ねている。 天窓の反射は消え、 水中ライトが浮かび上がり、 繊細なタイルの表情も見えるようになった。 こういう作業は、 特別なことではない。 カメラマンは皆、 どうすれば美しく見えるか、 どうすれば伝わるかを、 現場でずっと考えている。 偶然うまく撮れた、 ということを 僕はあまり信じていない。 完成度の高い写真には、 必ず理由がある。 どこを残し、 どこを削り、 どこに着地するのか。 その判断と、 それを形にする技術が、 写真の奥に隠れている。 角の中華料理屋の チャーハンが妙に美味いのも、 きっと同じで。 気が遠くなるほど フライパンを振り続けた人だけが 辿り着ける感覚があるのだと思う。 昔、 業
Aloha-boy
5月19日読了時間: 2分


クマは今日も元気です
朝、伊豆の海岸を散歩していると 砂浜に打ち上げられたクマを見つけた。 どれほど長い時間漂流したのかはわからない。 とても触りたい代物ではなかったが、 目が合ったので助けることにした。 持ち帰って水に浸け、 何度も塩抜きをした。 洗っても洗っても砂が出てきた。 足の裏には「November 30」と書かれている。 誰かの誕生日なのかもしれない。 物干し竿のピンチに挟まれてクマが 逆さにぶら下がっている。 時折、風が穏やかにクマを揺らし、 朝の光が当たっていた。 もともとは誰かの持ち物で、 何かの拍子に海へ投げ出され、沈みもせず漂流し、 夜の暗闇にも耐えてきた。 ひょっとしたら、 アジに突かれたこともあったかもしれない。 そんなことを考えながら写真を撮った。 自然光を再現する、 ということを何十年も続けている。 相変わらず再現はできていないが、 時々、気持ちの良い光だけはできる。 金属に穴を開けたり、 海外からクリスタルガラスを取り寄せて 大型LEDの光を屈折させたり。 ほとんど散財みたいなライフワークだけれど、 これは少し上手くいった気がする。..
Aloha-boy
5月19日読了時間: 2分


「記憶の中の自然光」
自然光らしさって光そのものではなく 「影をどう残すか」 なのだと気が付くまで ずいぶん時間がかかりました。 いかにして影を残すか。 そうすることで光の美しさが立ってくる。 闇があるから光が際立つ。 20年ほどストロボやHMIなど 考えられる光源を試しては散財し 自然光の再現は 無理なのかもしれないと 半ば諦めかけていた頃に出会った単板LEDライト。 そのシャープな影の美しさに惚れ惚れとしました。 やっと出会えた、と思ったんです。 ティルトレンズを 少しだけ上方向へ。 背景をぼかすというより 空気の層をつくる感覚に近い。 逆スイングしたティルトの描写は 大口径レンズとも中判カメラとも少し違う。 「記憶の中の自然光」 のような質感になるんですよね。
Aloha-boy
5月19日読了時間: 1分
公園のベンチで考えた
最近の仕事はフィルム時代のように 「一発撮り」で終わりみたいなものはほぼなくて、 この仕事いつ終わるねん、ホンマ。。。 みたいな画像修正が入ることも多いです。 修正するポイントは多岐に渡るのですが、 その一つに背景を合成というものがあって 実は背景というのは、写真の印象に強く影響を与えるもので 被写体と同等に気をつけて構成しています。 バイオリンの写真は撮影したレースをたくさん重ね、 色のレイヤー、光のレイヤーなど何十枚ものレイヤーの中に、 切り抜いたモデルを配置し、不自然さが出ないように 調和させるようにしています。 プライベートでもいい光が目に留まったら、iPhoneで撮って、 「光フォルダー」なるものに保存しております。 新緑の頃、天気の良い日には砧公園に行って、 木々の影のところに10畳くらいの大きな白い布を敷き、 あーでもない、こーでもない、と影の写真を撮って、 「木漏れ日フォルダー」なるものに採集しております。 通りかかった人は、この人何してるんだろな、 的視線で見ていきます。 まだ「何やってるの?」と尋ねられたことはないのですが、.
Aloha-boy
2025年9月25日読了時間: 3分
戸田さんに言われたこと
このは撮影はコロナ禍が始まって 2、3ヶ月経った頃だったと記憶している。 「もうくたびれちゃった。昨日、航空自衛隊に話を聞きに行ってたのよ」 開口一番、翻訳家の戸田奈津子さんはそういう。 「どうしても翻訳できないところがあって、パイロットの方に直接聞いてたのよ、...
Aloha-boy
2025年8月8日読了時間: 3分
武田真一さん
仕事柄、いろんな人とお会いすることが多いのですが 昨年、一番印象的だったのは元NHKアナウンサーの 武田真一さんとのお仕事でした。 NHKの要職にありながら、50代半ばにして昨年、早期退局。 「人生最高の親友であり、最大の理解者」という...
Aloha-boy
2024年1月12日読了時間: 2分
今でも覚えていること
フリーになって間もない頃、苦手な男性編集者がいた。 言葉になんというか、トゲがあるというか、ぶっきらぼうな響きがあって、 一緒に仕事をしていると僕はずっと苛立っていた。 そんなフィーリングは相手にも伝わっていたと思う。 それなのに、よく仕事の依頼があった。...
Aloha-boy
2023年6月9日読了時間: 3分
大阪時代の日記
昔のハードディスクの中に 20年以上前の日記を見つけました。 下手な文章ながら、笑えるものがいくつかあったので いくつかご紹介できればと思います。 「その1」 さっき天王寺郵便局の深夜窓口で荷物の発送手続きをしていたら、 正面に巨大なベンツが滑り込んで来た。...
Aloha-boy
2023年5月22日読了時間: 11分


山崎蒸留所ブランドブック
山崎蒸留所ブランドブック 山崎、白州蒸留所Webサイト用に 撮りおろしたものです。 この撮影は個人的な思い入れもあって 記憶に残っているうちに撮影後記として 書くことにしました。 ふたつの蒸留所を一年かけて撮影しています。 夏に始まり、翌年の春まで。...
Aloha-boy
2021年1月28日読了時間: 8分


ビクトリアフォールズ ジンバブエ ザンビア国境
この撮影で死ぬのだな、 と思ったことが一度だけある。 ビクトリアフォールズだ。 明日の早朝に飛ぶ。 『腕利き交渉人ツアーガイド」にそう言われた。 朝は風がない、というのがその理由だ。 そして当日、飛行場に向かう車の車窓から 見える木々が大きく風に揺れている。...
Aloha-boy
2021年1月28日読了時間: 3分


ザ・中国 撮影潜入記!
空港でコーヒーを飲みます。 青い山のコーヒー。 ふふ、いいでしょう。 エスプレシソのコーヒー・・・。 まあ・・分かりにくいですよね。 言いたいことは理解できますし、 問題ないと思います。 コロンヒア・・。 よく見れば・・という程度であって、 これも大丈夫。 ...
Aloha-boy
2021年1月28日読了時間: 6分
やっと出来ました!『センポクカンポク「タイムトラベル」Image Movie』
ミュージックビデオの第二弾が出来ました。 自分の中にイメージがあって、それを映像にしたかったものの 何度やっても上手く出来なくて、実は途中で諦めかけました・・・。 でもなんとか思ったカタチに仕上がって、 ホッと胸をなでおろしています。...
Aloha-boy
2021年1月5日読了時間: 6分
コロナ禍とミュージックビデオ
2020年はいろいろと考える時間がありました。 悩みつつも、写真でやっていこうと決めたのは 20代前半の頃で、素敵だなと感じたことや、心に引っ掛かったものを カメラに収めていったのですが、それがどう将来に結びつくのか、 といった未来図も特になく、でもいろんな人々のお世話にな...
Aloha-boy
2020年9月7日読了時間: 2分
カッパ
カッパ並みに泳いでいる。 カッパがどれほど泳いでいるかは定かではないが かなり泳いでいることに間違いない。 だいたい一日3000mから5000mを 月に20〜25日くらい。 おそらく年間で1000kmくらいは泳いでいる。 指の股の水かきも順調に育ちつつある。...
Aloha-boy
2018年5月27日読了時間: 2分
秀樹ロス
西城秀樹さんが亡くなられた。 子供の頃から大ファンで、小学生の頃は 振り付け込みで歌ったものだった。 今でもたいがいの歌を歌詞なしで歌える。 ちびまる子ちゃん世代である。 お会いしたのは秀樹さんが 40代半ばくらいの頃だったと思う。 テレビ局で撮影している時期があって...
Aloha-boy
2018年5月18日読了時間: 2分
早起き始める
180515 6時に起床。 今日から早起きを始めたのだ。 朝食後、リビングでライティングを組み、テストシュート。 レンズフレア(ふわっと白くなること)がうまく出ないかと調整してみるものの、 最近のレンズは出来栄えがよく、フレアなどでない。...
Aloha-boy
2018年5月15日読了時間: 1分
bottom of page